こんな疑問を持っている方、いませんか? 中国発のTikTokは中国、日本だけでなく世界中で人気が爆発しています。
しかし、爆発的な人気が原因で、現在利用が制限されている国もあるのです。今回はTikTokを使うのに不安を感じている方に向けて、以下の内容を解説します!
- TikTokは危ないのか?
- 脅威になるほど成長した中国のライブ配信
- 中国でライブコマースが急成長している理由
目次
TikTokは危ないのか?インド、米国と中国の関係性
TikTokは一概に「危ない!」とは言えませんが、「危ない」と考えている国があるのも事実です。
アメリカとインドは以下の姿勢を示しています。
現状 | 発表日 | |
アメリカ | 使用禁止を検討中 | 2020年8月頃〜 |
インド | 恒久的に使用禁止 | 2020年6月〜 |
両国とも2020年夏ごろから姿勢を明確に表し、アメリカは使用禁止を検討中、インドではすでに禁止されています。
TikTokが危険視されている理由は主に2つです。
- 個人情報を中国に抜かれる可能性がある
- 中国との国際関係
個人情報を中国に抜かれる可能性
実はTikTokが得た個人情報は、中国政府に流出する可能性があります。
2017年、中国では「国家情報法」が制定され、中国の企業や個人は国家の諜報活動への協力が義務付けられました。
したがって、TikTokを運営するByteDance社も、中国政府からの提供要請を受けたら情報を提供しなければなりません。
ByteDance社は「情報提供を求められても応じない」としていますが、懸念は拭いきれない状況。
重要な情報が漏れると国際関係において不利に働く可能性があるため、使用禁止の流れがあるのです。
中国との国際関係
また、TikTokを含む中国製アプリを59個禁止することを発表したインドには、さらに深刻な国際関係の問題があります。
2020年6月、起こった中国とインドの国境付近にあたる係争地で両国軍の衝突がありました。
死者が出る激しい対立であり、両国間に強い亀裂が発生。
アプリ禁止の理由は「インドの主権、保全、国防、治安、社会秩序に悪影響を及ぼすため」とされていたため、おそらくこの軍事衝突が関係していると考えられます。
今後も国際関係が改善しない限りは、中国製アプリに対する風当たりは強いままでしょう。
日本でもTikTokを使うべきではないのか
2020年8月頃、与党である自民党内で「TikTokの使用制限を求める提言」をまとめる方針であると報道されました。
おそらくトランプ政権と同調する意識もあったと考えられていますが、これを受けてTikTokをプロモーションに使っていた自治体が利用停止を表明。
一瞬禁止の流れがきたものの、2021年現在特に動きはありません。
本当に危険なら規制されるはずなので「動画上に個人情報を載せない」など基本的なことだけ守れば、使っていて問題ないでしょう。
TikTokが脅威になった急成長ぶり
TikTokが規制対象になっているのは「中国製だから」だけでなく、ユーザー数の急激な成長も関係しています。
2016 | 中国で抖音(ドウイン)リリース |
2017 | TikTokが世界市場に進出 |
2018 | 世界中で5億人の アクティブユーザーに到達 |
2020 | 8.5億DLを記録した 「世界で最もDLされたアプリ」に |
まず2016年に、中国で初めてByteDance社によってショートムービーアプリがリリースされました。
その1年後に日本やアメリカなど海外にも進出していきますが、実は中国と中国以外では提供されているサービスが違います。
- 中国:抖音(ドウイン)
- 中国以外:TikTok
それぞれの機能の違いは後ほど解説しますが、名前が違うのもグローバルにやっていくため、中国っぽさを払拭する狙いがあったようです。
そして世界市場でのリリースから1年後には5億人のアクティブユーザーを獲得。なんとInstagramですら6年かかった5億人というユーザーを、1年間で集めたのです。
2021年にはFacebookやInstagramなどをおさえて最もDLされたアプリに輝きました。世界市場にTikTokが出てから3年半ですが、まだまだ最もアツいアプリと言える状況でしょう。
急速に成長するTikTokに、ものすごいスピードで個人情報が集まっているため、「脅威」と考える国々が出てきているのです。
なぜここまで急成長?中国のアプリトレンドとは
実は中国には、TikTok以外にも急成長している類似アプリがいくつか存在しています。
抖音 (中国版TikTok) | 快手 | Taobaoライブ | |
運営 | ByteDance | 北京快手 科技有限公司 | アリババグループ |
ライブ事業開始 | 2016年 | 2016年 | 2016年 |
特徴 | ダンス配信など エンタメ寄り | 中国版 | URL1つで 購入可能 |
すべてライブ配信で商品の販売をする、ライブコマースと呼ばれる機能を含むアプリです。
2019年、これらのアプリからの売上で中国のライブコマースの市場規模は4,338億元(約6兆9,408億円)*に達し、今後も拡大していくと予想されています。
現状のTikTokにはないものの、中国版TikTokの抖音にはライブコマース機能があることから、今後導入される可能性があるのです。
実際に2021年から、TikTokに投げ銭機能を実装すると公式が発表しています。
【注目】TikTokがライブ配信を開始!収益化など今後の流れを大胆予想確実に収益化の流れがきているので、以下のような流れで徐々に日本でもライブコマースは拡大していくでしょう。
- ライブ配信機能
- 投げ銭機能
- 紹介した商品をURLから購入できる機能
ライブコマースの流れが日本にきたときに真っ先に稼ぐのは、すでに参入しているインフルエンサーたちです。
TikTokに限らず、日本でリリースされているライブ配信はこれから売上を拡大していくことでしょう。早めに参入しておくのがおすすめです。
今人気の”ライバー”になるには?始め方や集客のコツについて知ろう!*出典「会計事務所KMPGのレポート」
ライブコマースが広まった理由
「ライブコマースは流行ってるだけじゃない? 飽きられたらオワコンになりそう」
こう思う方もいるかもしれませんが、ライブコマースが広まっているのにはしっかりした3つの理由があります。
- 強力なインフルエンサーの存在
- 商品に対する信頼
- 大手ECサイトの参入
強力なインフルエンサーの存在
現在は昔に比べて、商品を買うきっかけとしてインフルエンサーの存在が大きくなっています。
あなたはネットで商品を買うとき、どんなきっかけで買いますか?
もちろん通販サイトをサーフィンして探す方も多いと思いますが、TwitterやInstagram、YouTubeでおすすめされているのを見て買う人もいるでしょう。
株式会社W-ENDLESSが公表したアンケート結果によると、20代女性の半数以上はインフルエンサーを通して商品を購入した経験があると回答しています。
「好きな芸能人が使っているものを真似したい」
「この人がおすすめするなら間違いなさそう」
大手ECサイトの参入
大手ECサイトがライブコマースに積極的に参入することで、ユーザーは購入時に発生する次のようなストレスから解放されます。
- 価格が適正かわからない
- 普段使わないサイトに登録するのが面倒
- ECサイトが見づらい
例えば、中国のライブコマースアプリ「Taobaoライブ」は、中国の消費者向けECサイトの80%以上のシェアを占めるアリババが運営しています。
日本で言うAmazonに近い感覚でしょうか。利用したことのあるユーザーがほとんどなので、興味を持ってから購入するまでのハードルが低いのです。
大手ECサイトが積極的に参入すれば、価格・手間ともにハードルが下がるので、ライブコマースから購入するデメリットがなくなります。
商品に対する信頼
ライブコマースを見ることで、商品に対する信頼が高まります。
服を買おうと思ったとき、こんな悩みや疑問を持ったことはありませんか?
「どのくらいストレッチ効くのかな。伸びない感じかなぁ?」
「裏地が薄く見えるけど、透けないか心配」
「ずいぶん安いな……ペラペラの生地かも」
ライブコマースなら、商品について心配なことをライバーに聞けたり、実際に着たところを見れたり、サイト上では確認できないことをチェックできます。
特に中国では商品に対する信頼性が低い傾向があるので、実際に目で見て確認できるライブコマースは非常に有効な販促手段です。
日本にも海外製の商品を多く扱う安いECサイトが参入してきており、商品に不安を覚える機会も少なくありません。
中国ほど急激な広まりではなくても、日本でも確実にライブコマースは広がっていくでしょう。
日本でもライブコマース市場は徐々に広がるか
中国ほどではないものの、徐々に日本でも広がると思われるライブコマース。
しかし、実はすでに日本でもライブコマースサービスはあったものの、多くが撤退しています。
- メルカリチャンネル
- Yahoo!ショッピングライブ
- BASEライブ
これらのサービスは単純にシステムが使いやすいものでなかったこともあげられますが、そもそも独自のインフルエンサーがいなかったことが敗因としてあげられます。
Instagramならゆうこすさん、YouTubeならヒカルさんのようなプラットフォームにファンが根付いている人物です。
独自のインフルエンサーがいてライブコマース機能が取り入れられる可能性があるアプリと考えると、以下の3つでしょう。
- TikTok
- YouTube
この3つなら、TikTokが最も新しいので、これから参入してもチャンスがあります。InstagramとYouTubeはすでにリリース開始から10年が経過した「レッドオーシャン」です。
アメリカやインドに脅威と感じさせるほど成長したTikTok、そしてライブ配信の波に乗るなら、今が最も良いタイミングです。市場が成熟してからは手遅れになってしまいますよ。
ライブ配信の可能性について知りたい方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。
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