ライブ配信アプリの流行に伴い、ライバー専用の事務所も目立ち始めてきました。
SNSの広告などで見かける機会も多いのではないでしょうか。中には「SNS経由でスカウトを受けた」という方も増えています。
つい「事務所」「プロダクション」というフレーズに安心感を覚えてしまいがちですが、残念ながら悪質なケースも少なくはありません。
- 所属したけど何もサポートしてもらえない
- お給料に関する説明が一切なかった
- 辞める際に法外な違約金を請求された
- 「辞めたい」と言っても、辞めさせてもらえない
など、所属に関するトラブルは増加傾向にあるのです。スカウトを受けたからといってすぐに信用してはなりません。
悪質な事務所の見極め方をしっかりと学び、自分自身の活動の手助けをしてくれるところを選びましょう。
事務所に関する詳しい記事は以下で紹介しています。気になる方は要チェック!
“ライバー事務所”って実際どうなの?所属のメリットや求人についても解説!ライバー事務所全てが悪質ではない!
ライバー事務所が目立ち始めたのはごく最近の話。だからこそ聞き慣れない人も多いでしょう。
まだまだ設立して間もないところがほとんどですから、「怪しいんじゃない?」と疑ってしまうのも無理はありません。
しかし知っておいて欲しいのは、事務所の全てが“悪”ではないということ。
きちんとサポートを行ってくれるところや、芸能界への道を繋いでくれるマネージャーが在籍しているなど、良質なプロダクションも存在しています。
悪質な事務所は人の出入りも激しく、タレントが定着しません。
辞めていった元所属者が似たような不満を漏らし、悪い話が広まりやすいのです。
逆を言えば良い事務所は頻繁にタレントが入れ替わらず、定着率も高め。
例え辞めたとしても、円満退所であるケースがほとんどでしょう。だからこそ悪い話も出づらいのです。
全てが悪とは思いこまず、優良な事務所もあることを忘れないでください。
悪質な事務所を見極める方法って?
とは言え、やっぱり悪質な事務所は一定数存在します。
確かに所属してみないと分からないことは多く、何を持って“悪質か”を断言するかは、少々難しいものがあるでしょう。
人によって合う・合わないもありますし、悪質か良質かを判断する基準が違うかもしれないからです。
けれどもライブ配信事業が流行っていることから、「ライバーになりたい」「配信で有名になりたい」という純粋な気持ちを利用して、お金を儲けようと企む人も多いのが事実。
ライバーであるあなた本人がしっかりと見極める目を持ち、そういった危険を回避できるように心がけてください。
正直なところ見ただけで100%、正確に判断することは不可能です。
けれどもちょっとしたポイントに気を付けるだけで、「あれ?」という部分に気付けるはず。
見極める力があると、悪質そうな雰囲気を“察する”こともできます。
ライバー歴が浅い場合でも大丈夫!
悪質かを判断する方法を伝授するので、プロダクションに入りたい方はぜひ参考にしてくださいね。
公式サイトはそこまで当てにならない
スカウトを受けた場合や、ライバー事務所について検索した場合、まず最初は事務所の公式サイトに注目することでしょう。
所属しているライバーの数が多い、ホームページのデザインがオシャレだと、ついつい見入ってしまいますよね。
それに加えて「専属マネージャーがつきます」「あなたの配信を徹底サポート!」なんて記載があれば、「ここなら大丈夫そうかも」と思ってしまうかもしれません。
けれどもそれだけで安心するのはキケン。在籍人数が多い、ホームページが凝っているだけでは正確な判断材料にはならないからです。
確かにタレントが多ければ豪華に見えますが、それだけで「大丈夫そうだ」で決めてしまうのは危険。
掲載されているライバーのほとんどが稼働しておらず、“幽霊部員”のような状態である可能性もありますよ!
いち企業としてホームページを見やすく、綺麗にデザインしてあるのは当然のこと。
公式サイトを確認することは大切ですが、表面だけの情報で判断を下さないようご注意を。
所属しているライバーについて検索する
もし気になっている事務所があるのなら、所属ライバーについても調べてみましょう。
先ほども説明しましたが、いくら「在籍〇〇〇名以上!」と書いてあったところで、実際に動いているのは上部5人だけならあまり意味がありません。
在籍人数が多すぎて手が回っていないことや、営業力がほとんどなく、満足のいく仕事量を在籍者に与えられてないことだって考えられます。
本当に活動しているのか?実績があるのか?などに注目しながら、検索をかけると◎
悪質な事務所は辞めたはずのタレントをそのまま掲載し続けていることもよくある話です。
できればライバー掲載ページの上に載っている人達だけでなく、ページ下部の方までくまなく見てみましょう。
SNSのリンクに飛んでみるとほぼ稼働していなかったり、すでに事務所を退所していたり、他事務所に移籍していたり……なんてケースも有り得ますよ。
スカウトDMをもらった場合は、文面を確認する
SNS経由でスカウトのDMをもらえば、単純に嬉しいですよね。
しかし、ここで舞い上がって即返答!してしまうことのないように注意したいもの。
「本当にきちんとしたスカウトなのか?」を、文面から見極めましょう。
例えばいかにもコピメ(コピーメール)のようなものは、“あなただから”声を掛けたのではありません。
ライバーと分かる要素があれば、誰彼構わずDMを送っている可能性が高いです。
こちらはあるスカウトDMの一例ですが、受取人はTwitterをほとんど動かしていません。
たまにfeetの更新ですから、DMを読んだ瞬間に違和感を覚えたそう。
つまりその事務所は相手のことやアカウントの詳細をよく見ずに送っているのです。
例え「配信を観てスカウトさせていただきました!」と記載があっても、本当に視聴していたかは分からないですよね。
DMをもらったのなら
- 明らかに分かるコピメではないか
- 誰にでも当てはまりそうなことを言っていないか(配信を観て魅力的だと思いました、など無難な内容)
をしっかりと確認しましょう。
所属前に確認したいチェックポイント
事前確認を行ったとしても、油断は禁物です。
いざ話を聞いてみたら言っていたことと違った、詳しい説明がないまま契約の流れとなってしまったなど、直前でトラブルが発生することもしばしば。
そうならないためにも、事務所へ入る前にチェックしておきたいポイントを押さえておきましょう。
1つでも当てはまる場合は所属をおすすめできません。
契約内容はお互いに確認済みか?
まず所属前に確認したいことは、詳しい仕事内容や契約の条件について。
これは事務所によって異なりますので、
- どんな仕事をあるのか?/するのか?
- 配信に関するノルマの有無
- 使用するアプリ
- いつからライバーとしてスタートするのか
- 退所したい時はどうするのか
など、詳細を必ず聞いておくこと。
このあたりが曖昧なままでは活動に不安を覚えますし、第一どう動いていくのか想像がつかないでしょう。
事務所はライバーをプロデュースしながらサポートするのが本来の役割です。
詳しい仕事内容を決めないまま話を進めようとするのは、ルール違反というものではないでしょうか。
悪質な事務所は所属者をそもそも育てる気がなく、数だけ揃えておけば良いと考えている傾向にあります。
活動をスタートさせてから「ノルマをこなせないとお給料をあげられないよ」や「辞めるなら違約金がかかるから」と後から言ってくるのです。
大きなトラブルへ発展させないためにも、契約内容をお互いに確認し、少しでも疑問があったらすぐに質問をしてください。
なあなあにしたまま印鑑を押してしまうのは絶対にダメですよ!
お給料に関する説明はあったか?
契約内容の次に確認したいのが、お給料に関する説明です。
悪質な事務所に多いトラブルNo.1と言えば、やはり金銭面の問題。
スカウトに舞い上がりそのまま所属してしまったけど、「よく考えればお金に関して何も言われてないや……」といったケースが相次いでいるのです。
優良プロダクションは給与面に関するシステムをきちんと作り込んでいます。どのような給料システムなのかを、まずは聞いてみましょう。
もしここで「頑張ったら頑張っただけ上がるから」や「配信を始めてから色々決めよう」など、ふわっとした表現なら危険信号。
頑張った分を返還してもらえない、お給料を誤魔化される可能性大です。
時給が出る事務所なら、どう頑張れば時給が上がるのか、一体どんな頑張りに対し〇〇円アップなのか?など、少ししつこいくらいに聞いて構いません。
できればお給料日までぬかりなく確認しておくのがベストですね。
大抵は月1回の銀行振込ですが、「〇円以上稼ぎがないと翌月繰り越し」といったこともあるようです。
配信に対して知識があるマネージャーはいるか
ライバーという職業は奥が深いもの。
配信内容も人それぞれで、単純に顔が可愛い、スタイルがいい、だけの理由で売れているライバーばかりではありません。
どうやったら売れるのか?リスナーの心を掴む配信は何なのか?それを突き詰められた人がトップで輝ける世界なのです。
本人の頑張りはもちろんですが、サポートを行うのは事務所の役割。
そこで全くライブ配信アプリに詳しくないマネージャーだと、何のためにいるのか分からないですよね。
本当にしっかりしている事務所なら、知識のある人間をちゃんと配置するはず。
“ライバー事務所”を謳っているのに、配信のことが分からないなんて非常に不思議な話だと思いませんか?
アプリによって客層も違い、収益システムや売れるライバーの傾向も異なります。
その部分を把握できていないようなら、その事務所に入っても旨味が得られないことでしょう。
いいアドバイスやサポートを受けることが期待できないからです。
所属前の面接時に、「この人は知識がありそうか?」をきちんと見極めてくださいね。
アプリに関する詳しい質問をを投げるのも、確かめる方法としておすすめですよ。
HPに記載してあるサポート内容と相違がないか
ライバーを集めるべく、公式サイトには様々なことが書いてあるはずです。
- マンツーマンでサポート
- 1人1人に専属のマネージャーがつきます
- インフルエンサーの道も目指せる!
- 事務所に弁護士や税理士さんがついているので、いつでも相談可能
- どこよりも高い給料システム
一見するとどれも魅力的ですが、いざ所属してみるとこれらのサポートを行っていないことも。
“専属のマネージャー”と言いつつ、実際は1人が複数人のライバーを抱えているだけのことも多いです。
顧問弁護士や税理士に相談できる環境であっても、別途相談料や依頼料を請求されるケースもあるのだとか。
誇大広告、とまでは言えませんが、記載されている内容とあまりに違いすぎる場合は注意が必要です。
すぐに契約を結ばせてこようとしないか
大した説明もないまま印鑑を押すように勧めてくる、やたらと勧誘がしつこい場合はその場の雰囲気に飲まれないようにしましょう。
一度印鑑を押してしまえば契約は成立し、書面の内容は効力を発揮してしまいます。その後何かトラブルが起きたら面倒なことになりかねません。
面接ではすぐに返事をせず、「少し考えさせてください」と断りを入れる方がいいですね。
その場の雰囲気で判断力も鈍ってしまい、冷静に物事を見られないこともあるので、まずは一度家で考え直すのが◎例え優良プロダクションでも、それは同じことです。
急いで契約させるようなところは、裏で怪し気な話が隠れていることも珍しくはありません。
とりあえず人を揃えなきゃ始まらないから、必死にあなたを勧誘しているだけです。
急かす=急かさなきゃならない本当の理由がある、と考えて良いでしょう。
本当に良い事務所ならしつこくせず、返事を待ってくれます。
ただしあなたも「待って欲しい」と言ったなら、数日~1週間以内に返事を出すことが礼儀です。
そのまま音信不通になるのではなく、最終的に出した答えをちゃんと伝えましょうね。
事務所にまつわるQ&A
ライバー事務所に関して気になることはたくさんありますよね。
今回は事務所に関して最も多かった質問を厳選してご紹介します。これを読めばあなたの疑問・悩みが解消されるかもしれません。
Q.事務所はいつでも辞められるんですか?
事務所に入ってもあまりメリットがなかった、悪質だと発覚した際には誰しもが辞めたいと思うでしょう。
そんな時に退所の旨を伝えても、辞めさせてもらえないことがあるようです
。むしろこういった話を持ち出したら「辞める場合には違約金が必要だけど」と脅されたライバーも多いのだとか。
退所をしたくなったら、まず最初にチェックしてほしいのが契約書。
必ず契約期間や契約途中での解約(=退所)にまつわる項目があるはずです。
大抵の場合は契約途中でも、事務所側の許可が下りれば退所は可能。
「辞められないよ」と一方的に言われても、契約書には「双方の話し合いの上、合意があれば解約ができる」と記載があったなら、絶対に辞められないことはありません。
契約書にどう書いてあるのかをきちんと読み込んでから、マネージャーや社長に話をつけてください。
しっかりと話し合いの場を設け、徹底的に向き合うことが大切。
悪質な事務所は連絡を無視したり、わざと辞めないように仕向けてくることも考えられますが、強い意思を持って対応しましょう。
もし契約書に違約金の話が書いてあった、事務所と一切連絡が取れなくなってしまったなど、大きなトラブルに発展しそうな可能性があれば、芸能関係に強い弁護士へ相談を。
1人で対処しきれなくなったのなら抱え込まず、信頼できる相手へ一度相談すると解決の糸口が見つかります。
Q.他事務所に行きたい場合は勝手にオーディションを受けに行って大丈夫?
A社に所属しているけどB社へ移りたくなった場合、原則として事務所の二重在籍はできません。
時折芸能事務所とライバー事務所を掛け持ちしている人もいますが、ライバー事務所2つの掛け持ちはNG!
もし他社へ行きたいなら事前に所属事務所を辞めるか、一度事務所と相談してみてください。
たまに事務所へ入っていることを隠してオーディションを受けに行き、勝手に所属を決めてくるツワモノもいます……。
ほとんどの場合、契約書には「他事務所の二重所属はダメ」と書いてあるはず。
もし身勝手な行動を行えば契約違反となりますから、注意しましょう。
Q.お給料の取り分ってどのくらい?どのレベルが「悪質」になるんですか?
お給料の取り分については事務所によりけりなので、「必ずこのくらいもらえます」とは言えません。
事務所とライバーとの報酬の比率を公開していないこともあり、取り分だけで「悪質」「良質」と断言するのはかなり難しいものがありますね。
ただし「毎月〇万円以上の稼ぎを生み出さないと、給与として支払いません」や、過度な配信ノルマを設定している場合は良い事務所でないと思います。
ノルマに罰金が加えられている、ギフトをそれなりに貰っているのに毎月ほとんどお金にならないのなら、尚更でしょう。
お給料に関して特殊なルール(ノルマや罰金など)がある、あまりに手取りが少ない場合は悪質と判断しても構いません。
Q.配信以外の仕事って本当に振ってもらえる?
タレントの道を目指すためにライバーを始めた場合、配信以外の仕事を振ってもらえるか不安になることもありますよね。
優良プロダクションならライバーの可能性を切り開くべく、様々な企業とやり取りをしています。
所属時に「芸能界を目指している」ことを伝えれば、あなたの希望に添って動いてくれるはず。
ただしライバーとしてある程度頑張っている姿を見せ、結果を残していることが条件でしょう。
配信を頑張らない人に、それ以上のお仕事は持ってこれません。
なので良い事務所に入ればインフルエンサーやインタビューなど、色々なお仕事を振ってもらえる可能性は高いので安心して大丈夫です。
もし優良プロダクションかつ、頑張っているのになかなか振ってもらえない場合は、自分自身で動くのも一つの手。
事務所に許可を取りながら、自ら映画やアイドルオーディションなどに応募するのもいいでしょう。
けれども自分で動ける、仕事を取ってこれる場合は所属の旨味があまり感じられないのではないでしょうか。
“ライバー事務所”って実際どうなの?所属のメリットや求人についても解説!こちらの記事でも軽く触れていますが、結局のところライバー活動に必ずしも事務所が必要なわけではありません。
YouTuberなどと同じで、1人で行動できるならフリーライバーだって構わないのです。
17liveやビゴライブは“公式ライバー”の制度がありますが、ふわっちやPocochaはその概念がありません。
【最強】Pococha(ポコチャ )とは?ライブ配信初心者におすすめすぎる理由 「ふわっち」とは?ふわっちの特徴や収益システム、実際に使ってみた感想を紹介!フリーのまま活動し続けることが可能なので、事務所に入らない方はこの2つがおすすめですよ。
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悪質事務所にご用心!所属前にライバー事務所の見極めをしっかりと行おう
悪質な事務所に引っかからないためにも、知識を頭に入れておきましょう。
ある程度のところまでは所属前に見極められますから、スカウトされても安易に飛びつかないこと!
事務所に応募する際も公式サイトだけを見て決めない、しっかりと事務所側と話をつけ、段階を踏むことで危険から回避しやすくなります。
未知の世界だからこそ慎重な行動がカギ。
あなたが心から信頼できる、素晴らしいライバー事務所と出会えることを願っています。