このように事務所に所属した後「辞めたい」「別の事務所へ移籍したい」といった悩みを抱えるライバーは多いようです。
かつて芸能事務所に居た経験があるならまだしも、今回が人生初の所属となれば、辞める際の疑問が次々と湧き出てくるはず。
- 口頭で伝えただけで、本当に辞められるの?
- 契約期間の途中なんだけど、退所は可能?
- 別の事務所に移っても問題はない?
- 何も言わないで音信不通になっても大丈夫?
- ライバー事務所同士の掛け持ちってアリ?
……などなど、ライバー仲間がいなければ分からないことはたくさん。
まず事務所を辞めたい!と思ったのなら退所や移籍に関する段階をきちんと踏んでいきましょう。
残念ながら音信不通になって勝手にやめられるものではありません。
ただし契約書を交わしていても辞められないことはないのでご安心を。
退所や移籍を考えている方は、まずこの記事を読んで理解してから動き出しましょう!
目次
ライバー事務所は一度入ると辞められないって本当?
ライバー事務所を入っていても、契約書を交わしていると「辞められないのでは?」と思ってしまいがち。
書面には大抵契約期間が書いており「契約締結日より〇年、以降は互いの同意があり次第自動更新となる」などとの記載があるはずです。
この「〇年」や「〇か月」の数字だけを見てしまい、自分は辞められないかもしれない……と不安を抱えてしまうライバーさんが後を絶ちません。
しかし契約書をよーく見てみてください。
ほとんどの場合は契約面の項目に「互いの同意があれば契約を解消できる」と書かれているもの。
つまりきちんと話し合って事務所とライバー側が納得(=同意)すれば、辞められないといったケースは非常に稀なのです。
たまに「途中解約は違約金100万円」「他事務所へ移籍・あるいは個人活動の禁止」と書かれていることもありますが、日本の法律上、その効力を発揮できる可能性は著しく低いです。
多くの場合が話し合いのもと退所できるようにはなっているので、契約期間や一部の内容だけを読み、不安に思わなくても大丈夫。
ただし退所の話を持ち掛けたら実家へ行くと脅された、金銭を要求されたなど人権を侵害する行為があれば、早急に警察へ弁護士へ相談してください。
悪質な事務所の見極め方については、こちらの記事を参考にしてください。
悪質なライバー事務所も存在する!?危険なプロダクションに引っかからないためにはライバー事務所を辞めたくなった時の手順
もし事務所を辞めたいのなら、以下のステップを参考にしながら退所の手続きを取っていきましょう。
確かに辞める旨を伝えるのには抵抗があるかもしれません。しかしここで燻っていては今後の活動に支障が出ることもあるでしょう。
先のことを見据えた上で判断を下したのなら、早いうちに退所手続きを進めることをオススメします。
ステップ①なぜ辞めたくなったかを考える
勢いで辞めることの危険性は後悔しやすいこと、他事務所を検討した際にも判断力が鈍るという点です。
感情のままに辞めてしまえば事務所の良かった点・悪かった点を冷静に見つめ直すことができません。
他事務所へ移籍する場合も“隣の芝生は青く見える”ように、判断力を欠き、更に悪い条件のところを間違って選択してしまう可能性もあります。
明らかな待遇面の悪さ(何のサポートもない、フリー時代よりもお給料が下がった)、達成できないような厳しいノルマを課せられているのならまだしも、これといった理由がないのに離れてしまうのはあまり良いことでないでしょう。
「他の事務所の方がなんとなく良さそう」と思って移籍し、状況が悪化するライバーも非常に多いのです。
場合によっては踏みとどまった方が良いこともあるため、辞めたい理由、不満に思っている点を洗い出すことが先決。
話し合いによっては状況が改善され、移籍をせずに済むかもしれませんよ。
ステップ②マネ―ジャー相談する
辞める意思が固まったらまずは担当マネージャーに相談を持ち掛けます。
担当が特に決まっていない場合は、最も密に連絡を取っていたスタッフを選びましょう。
あまり関わりのないマネージャーに連絡をしても、現状を把握していないことが多いからです。
退所の旨を伝えれば必ず理由を聞かれますので、理由をきちんと説明できるようにしておきます。
契約書がある場合はそこをベースにして話し合いが進むこともあるため、自分自身でも内容をしっかりと把握するように!
もし事務所に不満がある場合も感情的にならず、冷静に話すことが大切です。
絶対に音信不通や、退所の手続きを取らずに他事務所へ勝手に所属してくるなどの行為は辞めましょう。
事務所同士のトラブルの元となり得ます。
その③話し合いが完了次第、退所ができる
事務所側とライバー、話の折り合いがつき次第退所が完了となります。
一方的に「辞めたい」と伝えていても、向こうがOKを出さなければ完全退所となりませんので気を付けてください。
話し合いを終えただけで満足せず、退所の日付がいつなのかまでを確認します。
即日退所なのか、「〇月末までの契約」なのか、その部分を明確にさせましょう。
ノルマや契約面での縛りがある際は「〇日まで配信を続けてください」と言われる可能性もなくはありません。
そして辞めた後も退所月のお給料がきちんと振り込まれているかまでチェックすること!
たまに悪質な事務所はお給料未払いのケースもありますから、最後まで気を抜かないことが重要となってきます。
ライバー事務所を辞める際に知っておきたいこと
ライバー事務所を辞めるのに難しい手続きこそありませんが、ある程度の知識はつけておきたいもの。
よくあるライバーの悩みに沿って、頭に入れておきたいことをご紹介します。
契約期間中の途中退所も基本的には問題なし!だが……
冒頭の「ライバー事務所は一度入ると辞められないって本当?」にて、契約日数や期間に関係なく辞められることを解説しました。
しかしもらっている仕事の内容によっては、簡単に退所手続きができないこともあるので注意しましょう。
例えばあなたがとある会社の広告モデルをしており、そちらの契約期間が1年と定められていたとします。
となると事務所だけでなくクライアントとの関係もありますので、今すぐ辞めることができないかもしれません。
話し合いを重ねればすぐに退所することも可能ですが、そのクライアントとの付き合いがもう一度できる確証はないというのが本音。
「フリーになってそのクライアントから再度仕事を貰えば……」と考えている人もいますが、前事務所の経由があったからこそ、その案件が取れた可能性も大いにあります。
ライブ配信以外の仕事を振られている場合は、この点も確認しながら退所や移籍を考えてください。
ライブ配信アプリのアカウントは引き継げない
事務所を通して公式ライバーになった場合、同じアカウントのまま配信を続けることが原則としてできません。
移籍の際は元事務所の許可があれば使用を続けることも可能ですが、多くの場合は削除されてしまうようです。
ライバー事務所を辞めたり、移籍をしたり、フリーに戻った場合は一度アカウントを消さねばならない可能性が高いことを覚えておいてください。
事務所移籍にあたって気を付けたいポイント
フリーライバーへ戻るのではなく、事務所を移りたい人もいるでしょう。その時にはどんなことを気を付ければ良いのでしょうか?
17liveやBIGO LIVEなど「公式」の概念があるアプリは、フリーでない方が有利なことは確かです。
自らの応募で認証ライバーになることも可能ですが、在籍した事務所を経由する方法が一番手っ取り早いでしょう。
このことから移籍を希望するライバーも多いため、その際にチェックすべきポイントをご紹介します。
前の事務所をきちんと辞めているか
まず移籍にあたってマストな条件はこちら。
たまにライバー事務所同士の掛け持ちを許可するところもありますが、多くのところは禁止しているはず。
片方が良くても移籍先がNGを出しているなら、原則的に掛け持ちをすることはできません。
退所の手続きをきちんと取らず、在籍が残っているままだと配信アプリのアカウントも削除されていない状態です。
場合によっては二重でアカウントが存在していることになってしまいますし、配信アプリの中には「公式になった以上他アプリでの配信を禁ずる」といったルールを設けていることも!
また移籍先でどうしても同じアカウントを使用したい場合、前事務所に確認の連絡を入れなくてはなりません。
その時に円満に辞めていなければ許可が下りない確率も高く、イチからの作り直しとなってしまうでしょう。
自分の行動次第で物事が悪い方向へ転ぶこともありますから、退所に関して軽率な行動を取るのは控えるべきです。
使用アプリについて確認できているか
ライバー事務所にはそれぞれの強みがあり、17liveを推しているところやPocochaをメインに取り扱っているところなど、特徴は様々。
例えば大手事務所の「StockForce」さんは17ライバーが多く揃っています。
こちらの老舗ライバー事務所「YOUPACE(旧PRIME)」さんはPocochaライバーがメインと言って良いでしょう。
このように取り扱いアプリやメインとなっているフィールドが違いますので、自分はどのアプリを希望しているのか?を考えてから移籍をしてください。
今リリースされているライブ配信アプリ全てに対応している事務所は、ほぼありません。
17live、ビゴライブ、Pocochaには多くのところが対応していますが、SHOWROOMやミクチャ、LINE LIVEなどは事務所によりけりです。
またハクナライブ、Hagoライブ、micoライブなどは取り扱いがかなり少ないので根気強く探す必要がありますね。
契約内容・提示された条件が悪くないか
振り出しに戻って、あなたが事務所を辞めた理由についてじっくり考えてみましょう。
「ノルマがキツい」・「お給料が低すぎる」・「サポートがまるでなかった」
などなど、今までの契約内容や条件、待遇が悪かったのなら、新たな移籍先ではその部分の改善を図らねばなりません。
結局別の事務所へ入っても前と変わらないなら意味がないのです。
よく確認せずに移り、以前よりも状況が悪化した!なんてトラブルもよく聞くほど。
大手事務所に入れた、面接に合格したからといって油断せず、肝心の契約面や条件について抜かりなく確認を行ってください。
「前の事務所の方が良かったな……」と後悔することがないようにしたいものですね。
迷った時はSNSやインターネットの検索で事務所の評判について調べるのもオススメです。
もしフリーで活動するならPocochaがオススメ
もしフリーライバーの活動を考えたのなら、「公式」と「一般」ライバーが平等であるPocochaがおすすめです。
事務所に入りながらでも配信が可能なアプリですが、フリーでも何ら問題はありません。
Pocochaライバーは事務所に入るべき?デメリットや注意点を解説!ノルマに縛られたくない、しばらくマイペースに配信したい、といったことがあれば無理に事務所へ入る必要はないでしょう。
かつて17liveやビゴライブでライバーをしていた方が、Pocochaライバーへ転身するケースもありますよ!
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ライバー事務所を辞めたくなったら、よく考えてから行動しよう
事務所を辞めたいと思っても、勢いで退所することだけは控えてください。
- まずは自分が何に対して不満を抱いているのか?
- 事務所を変えれば改善する問題なのか?
- 移籍orフリーを考えているのか?
などを明確にしていくことが大切ですよ。
事務所を移れば良い方向へ転ぶこともありますし、逆もまた然り……だと思います。
自分自身のライバー活動がもっと充実できるよう、移籍や退所は慎重に行いましょう!