ライバーになりたい方や、副業を考えている方向けに情報を発信するメディア「ライサポ」。「ライブ配信を始めてみたいけど、勇気が出ない」そんな方々へ向けたインタビュー記事を新連載!第1回目は、Pococha のトップライバー「ゆうかち」さんにライブ配信を始める上で気になるコトを伺いました!
INTERVIEW:ゆうかち
記念すべき第1回目のインタビューは、Pocochaトップライバーの「ゆうかち」さん!ライバー事務所sorise所属。鹿児島県枕崎市出身。2019年1月20日からライバーとしてデビュー。趣味は美容巡りで、現在2匹の猫と暮らしています。配信を始めて一ヶ月足らずで、デビューカップ1位獲得。応援ポイントマンスリーランキングで2019年5月度と、2019年8月度で1位獲得。「CanCam×Pococha」イベントで2位を獲得し、CanCam9月号掲載。関西地方テレビCMイベントでは1位を獲得し、CM出演されるなど、幅広い活躍をされている今大注目のライバーさんです!
【最強】Pococha(ポコチャ )とは?ライブ配信初心者におすすめすぎる理由真面目すぎないことが大切
──ライブ配信はどんな方に向いていると思いますか?
どんな人だろう……あまり人の配信を戦略的に見ることがないので、改めて自分はどうかなと思った時に、「真面目すぎる人」は向いてないんじゃないかなと思いました。配信って面と向かってではないけれど対人関係なので、人に影響を受けやすい仕事というか。自分だけじゃ叶えられない夢や目標を叶えるための場所だと私は思っているので、自分一人で全部やらなきゃというすごく真面目な人は潰れやすいのかなと思います。真摯に一人一人の言葉と向き合うことが必ずしも悪いことではないです。ただ、2年くらい配信を続けていますが、1ヶ月も続かない方がほとんどです。もし目標を達成できなくても、すぐに気持ちを切り替えられる「楽天家な人」が向いているんじゃないかなと思います。
──気軽に配信できる方に向いている、ということでしょうか?
そうですね。例えば分かりやすくYouTubeと比較すると、機材を買い集めたり撮影後の編集だったりがセットになってきます。一方、ライブ配信は携帯ひとつで好きな時間、好きな場所で撮影が可能です。事務所に所属する必要性は必ずしも無いので、気軽に始められるものじゃないかなと思います。
──YouTubeは編集作業が大変ですもんね。
私の場合、まだ個人のYouTube登録に至ってはいないのですが、動画を作成するにあたって、コンセプトが必要ですよね。動画をどういう構成にするのか時には作家さんに頼る事もあるかもしれません。 一方、ライブ配信はその日の移り変わりで、来てくれるリスナーさんとの思いつきで配信できるので、”無責任に”始められると思います。
──配信を始める前にコンセプトを決める必要がなくて、その日あったことを話せばいいというのは、ある意味メリットになりますね。
こういうことを言うと、定まった答えがない事が難しいと思われがちですが、簡潔に言うと生配信にはオチがなくていいんです。私も最初はスラスラと会話出来なかったように思いますが、2年も続ければ人は変わり話せるようになります。
会社に属するのがとにかく嫌だった
──ライバーの他に選択した職業はありますか?
実は、正社員として会社に属したことが一度もないんですよ。大学の頃から子供関係のバイトをしていて、店長の紹介で派遣ベビーシッターになりました。自営業をやっていた父の影響もあり、昔から会社に属したくないなーと漠然と思っていました。その代わりデメリットも大きいんですけど。 それ以上に毎日同じ時間、同じ場所、同じ人たちと一緒にいなければいけない事がすごく苦痛に感じちゃって。毎日なにか自分の理想に合うことはないか、と探していた時に出会ったのがライブ配信でした。他に形になったものは、今の所ないですね。
──ライブ配信に向いていらっしゃったんですね。
それこそずっと求めていた職業だと思います。配信を始めた後に、私これがしたかったんだ!と思いましたね。あと、配信をし始めて気付いたのが、配信中に物を紹介するのが得意だったことです。具体的には、自分が実際に使って気に入った化粧品や食べ物、お店などを話すことです。いま中国で「ライブ配信×商品紹介」が流行していますが、日本でも第一線でやってみたいと思いましたね。配信の枠に留まらず、違う市場を取り込んでいけたらなと思っています。
きっかけはDM。新幹線で東京へ
──いまではS帯トップライバーのゆうかちさんですが、そもそもライブ配信をはじめたきっかけは何ですか?
当時からInstagramをやっていて、今所属している事務所さんから「ライブ配信やりませんか?」とお誘いを受けたことがきっかけです。その時はライブ配信とはなにかを知らなくて、zoom(テレビ電話)で軽くお話聞いてみませんか?と言われたんですけど、zoomの使い方がよくわからなくて(笑)数日後には東京へ直接話を聞きに行き、配信を始めることになりました。
──行動力がすごいですね(笑)
呼ばれてもないのに行っちゃいました(笑)関西に住んでいて東京へ行く口実もなかなかなかったので。初東京でかなり浮かれてたと思います。
──その当時は、本当に配信は未経験で知識もゼロの状態だったんですか?
まったくなかったです!その時はなんとなく”インフルエンサー”になりたいなと思っていて、毎日インスタのストーリーや記事を無理なく更新していたんです。後に、事務所の方から「ライブ配信は毎日コツコツできる人に向いているので、インスタを毎日投稿するゆうかちさんにはぴったりだと思ったんです」と聞きました。 ライブ配信でトップを目指すには毎日配信する必要があると思うので、そういうところを見られていたのかなと思います。
──毎日配信が大変でみなさん辞めてしまいますもんね。
そうですよね。特にPocochaは毎日配信しないとランクが下がっちゃうので、毎日がイベントなんです。仕事との両立も大変かもしれませんね。ただ、こだわりすぎるのも精神的に辛くなってしまうので、私はあまりこだわらないようにしてます。明日起きたら配信するね〜とか眠くなったら無理せず寝ちゃお、とか厳しく決めずに適度にやってます。
──そうおっしゃられますけど、しっかり結果も出されてますよね。先日の「美人百花」のイベントでは、10日間で100人のコアファン獲得と、100時間達成されてました。
はい。あの時は今までで一番頑張ったかもしれません!100時間を10日間でやらなきゃいけないと自分で決めちゃったもので。 本当に体調崩しそうになりました(笑)
──とてもストイックな方ですね!
やるときはやるってきめてます(笑)このやり方についてきてくれる方もいるので。 私にとって普段の配信は好きなことを話すゆるっと雑談配信なので、イベント中は襟を正す。このやり方が身体と精神の調和にも繋がっていると思います。
配信で大切なことは「目標を決めて、宣言すること」
──ゆうかちさんは先日の美人百花のイベントで3位、CanCamのイベントでは2位を獲得されています。その中で、大変な思いをたくさんされてきたと思うのですが、現在のような人気ライバーになるためにどのような努力をしましたか?
気持ちの面でいうと、人様と比べないこと、たとえば無理に枠周り(他の配信を見に行くこと)をしないことです。「この人はこんなに頑張っているから私もしなきゃ」とか、「この人は何時間やってるから私も長時間しなきゃ」とかを考えないようにしてます。行きたい枠にいく。やりたい時間にやる。自分のメンタルを落ち着かせるために、比べないことを重視していました。
行動の面でいうと、目標を決めることです。いままで目標を決めたことがなかったんですよ。いつかは〜したいっていう目標を「数字に起こして宣言すること」目標を伝えることで「ゆうかちはこれくらい頑張りたいんだ、じゃあ私もこれくらい応援しようかな」といったように、みんなの目安がはっきりします。変に気を遣って伝えないでいると「いつまでに、どれくらい応援したらいいの?」とリスナーさんたちも分からなくなって不信感に繋がってしまいます。目の前にいるリスナーさんたちにまずは伝えること。あとはその宣言をSNSで拡散する、という手順を踏み実行し結果に繋げていくことが、いわゆる”人気ライバー”と呼ばれる格に近づくのかなと思います。
──目標を数字に表すことはたしかにわかりやすいですね。
あとは、「ごまかさない」ことが大切です。ライブ配信は隠し事が通用しない”いまの生き様を見られている”と思っているので、期待を裏切る行為はしないようにすると、リスナーさんから”信用”を得ることができるんじゃないか、 私が思うトップライバーさんは、「たくさんの”信用”を勝ち取った人たち」のことを指すんじゃないかなと思います。
──「数字をいうようにする」というのは、何をきっかけにそうするようになったんですか?
限界を感じたんです。最近だと、新型コロナウイルスの影響もあり、新たにクラブ、ラウンジを本業とされているような、いわゆる”接客のプロ”である質の高いライバーさんたちが一気に増えたんです。それに伴い見る側の人口も増えました。そうなると、いままでのやり方では通じないことがわかったんです。今までなんとなく配信をしてもS帯(トップランク)が維持できていたのに、今までのやり方だとA帯(セカンドランク)にもいれない状態が続いて。今までの常識が非常識になっていくのが歯がゆく、辛かったですね… その中で、今の私に足りないことは、目標を明確に伝えて把握してもらうことじゃないかなと思いました。
──数字を出すとライバーさんとリスナーさんが一体となって続けられるんですね。
はじめた動機が「楽しそう」だったので「仕事」としてライブ配信をみておらず、始めはコアなリスナーさんも仲間として見れてなくて。私の枠に来てくれるお客さんみたいなイメージでした。ただ、長く配信業と向き合っていると、これはリスナーさんたちとの共同作業なんだと自分の頭の中で切り替わったときに伝えられるようになりました。
──ライバーに向いている人は「真面目な人には向かない」とおっしゃっていましたが、ある意味別のところでは「真面目に」向き合うことが大切なんですね。
努力してる所はあまり見せないようにはしたいんですけどね(笑) 目標をしっかりと伝え、どのような場合もリスナーさんと程よい距離感を取ることが長期的な応援に繋がると思います。
──特に辛かったことは何ですか?
今でも鮮明に覚えているのが雑誌「Ray」のイベントで、最後の1分配信が重くなりすぎて落ちてしまい、結果負けてしまったんです。そのときは最後まで正々堂々と戦えなかったことが凄くメンタル的に辛くどこにもぶつけられない思いでいっぱいでした。 この日までに頑張ってきた自分と応援してくれたリスナーさんたちへ、不甲斐ない結果になってしまったこと。とても悔しく暫くはイベントに参加できませんでした。ただ、そんな私にリスナーさんたちは何も言わず優しかった。気持ちの整理ができるのを傍でそっと待っててくれたんです。 今思うと「辛かった」気持ちよりも「温かい」気持ちのほうが強く思い出に残っていますね。 いまではこの経験を生かして対策を徹底し、後悔ないよう心から楽しんでイベントに参加できるようになりました。
自分の「声」で挑戦してみたい
──最後にライブ配信でこれから挑戦したいことは?
声や知識を活かした仕事に携わりたいです。ライブ配信とショッピングを掛け合わせたライブコマースにとても興味があります。 あとは、今後もっと有名になって、ライブ配信に関する講演会やセミナーとかもやってみたいですね。
ゆうかちさんのTwitter:https://twitter.com/yunyaaan22
ゆうかちさんのInstagram:https://www.instagram.com/yunyaaan22/
ゆうかちさんのPococha:https://www.pococha.com/app/users/64094eaf-cbd2-41b0-857b-97037ad816ef
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