日本では大ブームを巻き起こしているTikTokですが、元はと言えば中国発祥のアプリです。
中国版TikTokは「抖音(Douyin)」と呼ばれ、国内リリースされているものとは多少の違いが見られるのだとか。
ショートムービーを投稿する、ライブ配信を行える点は同じですが、抖音は更に機能が充実しているんですよ!
結論から申し上げますと、日本在住でも利用することができるのです。
本記事では基本的な性質、日本版TikTokとの違いやダウンロード方法をご紹介いたします。
TikTokの安全性などについて気になる方は、以下の記事をチェック!
中国発TikTokは危ない?問題点と人気爆発の理由を世界一わかりやすく解説目次
中国版TikTok「抖音(Douyin)」とは何なのか?
抖音とは中国版TikTokの名称で、2016年に中国本土版がリリースされて以来、ショートムービー共有アプリとして爆発的な人気を誇っています。
あまり気にならなかったかもしれませんが、TikTokのアイコンによ~く注目してみてください。
そうなんです、アイコンの「d」は「抖音」の頭文字を取ったもの!
ただし正式名称は「抖音短視頻(Douyinduanshipin)」であり、それを略した形で呼ばれているんですね。
日本と同様若年層に高い支持を得ていますが、民間企業や芸能人、網紅(ワンホン/中国のインフルエンサー)など利用者は多岐にわたります。
そのため以前のような“若者のためのアプリ”ではなくなってきているのだそう。
1日あたりのアクティブユーザーは2020年4月の時点で、約4億人!(出典:東洋経済ONLINE)
2019年1月の時点では約2.5億人だったため、いかに多くのユーザーに愛されているかが分かりますね。
現在は日本だけでなく韓国などの多数の国でリリースされています。
中国の抖音と日本のTikTok、2つの違いを知ろう!
ショートムービーの投稿や、動画一つに対し15秒~最大5分までの時間制限など、大まかな部分は同じです。
けれども中国版TikTokの方が機能がとにかく豊富!
日本版とはちょっとした違いがあるので、比較してみると面白いかもしれません。
中国版TikTokはライブ配信が盛ん!
日本版TikTokでは2020年の夏、ようやくライブ配信機能がリリースされました。
1000人以上のフォロワーで配信が可能。投げ銭機能が備わっていることでも話題となり、今や利用者が続々と増えているのです。
国内ではようやくリリースされた!という感じですが、中国版TikTokではすでにライブ配信が盛んでした。
あまり日本では馴染みがありませんが、抖音では配信だけで生活をするTikToker兼ライバーも多数いるんですよ!
TikTokでのライブ配信については以下の記事をご覧くださいね。
【注目】TikTokがライブ配信を開始!収益化など今後の流れを大胆予想中国版は位置情報が有効活用できる!
位置情報を活用して、近くにいる人の投稿やライブ配信が楽しめるのも中国版TikTokならでは。
あまり日本人は位置情報に関して良くないイメージを抱いている人も多いので、「日本版TikTokにこの機能は欲しくない」と思うかもしれません(笑)
確かに位置情報によってトラブルが起きる可能性もなくはないのですが、抖音で活躍する人からすればとても便利な機能として使えるんです。
例えばライブ配信の際、お店を紹介するとしましょう。
住所を載せるだけより、位置情報を使った方がより距離感がリアルになりますし、運が良ければかなり近くで配信しているというケースも!
配信を見て今すぐお店へ向かう、なんてこともできちゃうんですね。
日本版TikTokにはないEC機能
抖音ではライブコマースが充実しており、アプリ内での商品の販売・決済が可能となっています。
配信を観ながら気に入った商品をすぐに“ポチれる”便利さが素晴らしいですよね!
少し前までは外部リンクを貼り、そのまま他サイトや他アプリに飛ばして商品を購入させる……といった流れだったのですが、現在は改善され、スムーズに買い物を楽しむことができるようになりました。
企業が続々と参入しており、商品を販売しているのは何もインフルエンサーだけではありません。
コスメやアパレルブランドなどが公式アカウントとして、配信を通じてアイテムを売っていますよ。
商品ジャンルはコスメ、洋服以外にも食品などバリエーションは多岐にわたっているのです。
ライブコマースにて買い物を楽しむユーザーは多く、配信者はアプリより売り上げのいくらかを報酬として獲得する仕組み。
抖音にて高い売り上げを記録するアカウントも多数存在しているので、中国本土の人間にとっては欠かせないツールとなっているようです。
中国版TikTokにはグループチャット機能が存在する!
個人のチャットだけでなく、グループチャット機能まで搭載されているのが抖音です。
相互フォローをしていることが使用の必須条件でですが、LINEと変わらぬ気軽なやりとりがアプリ上でできちゃうのだそう!
動画投稿やライブ配信をするだけではなく、コミュニケーション目的の機能が備わっているのはなかなか嬉しいポイントではないでしょうか?
人気配信者や有名インフルエンサーとの接触をはかる、ファン同士で交流するなど、使い方は人それぞれ。
ちなみにこの“グルチャ”機能、2021年3月時点でTikTokでのリリースを検討しているとか……!?(出典:ストラテ)
中国版TikTok「抖音(Douyin)」をダウンロードする方法
グローバル版が「TikTok」、中国本土版が「抖音」なのです。
中国版をダウンロードしたい場合は中国のアプリストアを利用しなければなりません。
例えばiPhoneを使用している場合、日本のApp Storeで「抖音」と検索をしても、出てこないのです……。
けれども安心してください、iPhone、Adroidユーザーと共に、日本に住んでいてもダウンロードは可能ですよ!
手順を追って解説していきますので、みなさんもぜひ自身のスマホへ抖音をインストールしてみませんか?
中国で大人気の快手とは?アプリの登録方法や基本的な使い方を知ろうちなみに中国本土で抖音のライバルにあたるアプリが快手です。
こちらも日本で注目が集まっているため、気になる方はぜひ上記の記事をチェックしてみてください。
中国版TikTokをiPhoneでダウンロードするための下準備
他国のApp storeを利用するため、中国用のApple IDを取得するところから始めましょう。
すでにiPhoneユーザーの場合はApple IDを持っていると思いますが、ココで新たにもう1つ取得することで、切り替えがラクになりますよ。
現在ログイン中のアカウントをオフしてから作成へ取り掛かってくださいね。
ログアウトが完了したらApp storeを開き、右上にある人型のアイコンをタップします。
「Apple IDを新規作成」を選択し、作成へ。
名前、電話番号、生年月日など情報を登録後、指定したメールアドレスに専用の確認コードが届きます。
確認コード入力→iPhone本体のパスコード入力→登録が完了です。
しかし、これだけでは不十分!まだ全ての設定は終わっていないので、ここからが本番と言っても良いでしょう(笑)
登録完了後は再度App storeを開き、序盤と同様に人型のアイコンをタップ。
マイアカウントへと進み、「国または地域名」→「国または地域を変更」を選択し、新たなApple IDを中国(本土)へと設定します。
利用契約に同意し、アカウント情報を入力。
更にiCloudの同意をすれば、全ての操作が終了しますよ。
設定をすべて終えてからApp storeを開いてみましょう。
いかがでしょうか?表示されている言語が中国語に変わっていますね!
ちょっぴり工程は多いものの、中国用Apple IDを取得するだけで、本土限定で配信されているアプリ(billi billiなど)を楽しむこともできちゃいます。
中国版TikTokをiPhoneでダウンロード&登録する方法
さて、Apple IDを取得出来たらいよいよ抖音をスマホへインストールします。
「抖音」・「TikTok」、どちらを打っても正しい検索結果が出るので、好きな方を入力してください。
ダウンロードし、アプリを開きましょう。
初めて起動する時は利用規約が出てきますので「好的(OK)」をタップ。
次は電話番号の入力です。
気を付けて欲しいのは、初期だと「+86」と中国大連の番号になっていますので、日本の「+81」へ変更することが必須。
ここをしっかり設定しなければ、いくら番号を入力してもはじかれてしまうのでご注意を。
また入力の際は番号の先頭部分にある「0」は省略をしてくださいね。(例:番号が08012345678の場合→8012345678と入れる)
終わったら「获取验证码(確認コードを送信する)」をタップすることで、入力した電話番号へ確認コードが送られてくるはずです。
これが終了するとプロフィール写真や名前の設定画面に移りますので、好きなものを入力しましょう。
「我」がマイページにあたるので、この画面が出ればアカウント作成は完了となります。
中国語が全く分からずとも使い方は日本版TikTokとそこまで変わりませんので、その点は安心して下さいね。
中国版TikTokをAndoroidでダウンロードする方法
AndoroidユーザーはiPhoneとはかなり状況が異なるので、先に注意点を説明しておきます。
まずそもそも中国ではGoogleの使用が禁じられており、このことからGoogle Prayストアも当然ながらありません。
中国本土では「百度(Baidu)」という検索エンジンを使って、Andoroidへダウンロードします。
百度そのものはYahooやGoogleの検索エンジンですぐ見つかりますのでご安心を。
「抖音」と検索したら公式サイトへ移りましょう。そこからスマホへアプリへとダウンロードするという流れです。
ちなみにこの時、GooglePrayの外部からインストールすることになるので必ず画像のような警告文が出てしまいます。
特に気にならない場合は「OK」を押してください。
ダウンロードができると画面に「完了」のお知らせが表示されるので、そのままアプリを開きます。
Androidで行うと、抖音だけでなく「百度手机助手」というアプリも同時インストールされてしまうのですが、これは仕様なので拒否することができません。
百度手机助手→抖音の順序でインストールされ、最後に「このアプリの設定を許可」をします。
外部よりダウンロードされたものなので二重に確認が入りますが、大丈夫な場合は許可をタップしましょう。
中国版TikTokを開き、登録の手順は先ほど説明した通りです。
(おまけ)日本人でも中国版TikTokで活躍は可能なのか?
他国のアプリと思うだけで「日本人が入り込む余地がないのでは?」と思ってしまいがちです。
けれども中国版TikTokは現在、日本人の参入もかなり多く見られます!
ショートムービーだけの投稿なら言語の壁を乗り越えられますし、ダンスや歌なら尚更です。
国内のみならず海外での活躍も検討したいといった場合は抖音をダウンロードし、活用してみるのも良いでしょう。
あまり日本ではバズらなかった人も、中国版では人気を集められるかもしれません。
ユーザー数が格段に多いのも魅力の一つですから、多くの人の目に留まる可能性は高いのです。
中国語や英語が分かる人はフォロワーを集めて、ライブ配信などにも挑戦してみましょう。
活躍の幅がグッと広がるはずですよ!
中国版TikTokは更に機能が充実!日本版と同じように使いこなしてみよう
豊富な機能と大きな盛り上がりを見せる中国版TikTok。
ショートムービーだけではなくライブ配信やライブコマース、お買い物なども楽しめる、実に楽しいアプリということが分かりましたね。
日本版での機能リリースを心待ちにするのも良いですが、ぜひ本場の抖音にも触れてみましょう。
参入することで活動もより楽しくなり、別の方面で輝ける可能性を秘めているかもしれません。
有名になりたいなら海外へのアプローチも視野に入れてみてくださいね。